特集コラム

Column 1 中野萌え

2010/05/17

ラ・ロサ

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『中野ブロードウェイが好きという人の多くは、中野ブロードウェイそのものが好きなのでは無く、中野ブロードウェイにあるお気に入りのお店が好きなのだと思う』
まわりくどい書き方をしてしまったが、中野ブロードウェイ(特に2階より上階)には、半日いても飽きないお店と、立ち止まりもしないお店のどちらかしか無いと思う。

極端な例えだが、要するに自分の興味があるお店には何度も足を運ぶが、全く関心が無いお店であれば、存在さえ知らないという事を言っている。

今回紹介するお店は「ラ・ロサ」というお店なのだが、次のキーワードを見てピンと来る人は、是非、自分の足を運ぶ事を勧めたい。ピンと来ない人は、話のネタとして読み進めてもらい、この手の店が好きな友人や知人に紹介して欲しいと思う。

キーワードは、
「中世ヨーロッパ・イタリア家具・洋服のレース・アリスの世界・花・シャンデリア・金銀アクセサリー・ピンク・黒白」である。このような単語が「ラ・ロサ」の個性なのだが、簡単に言うと、かわいい小物やインテリア好きにとっては夢のお店なのだと思う。
店内やお店のホームページを覗いてもらうと納得できるのだが、とてもファンタジーな世界観を持っているので、感性豊かな女性・アーティスト・デザイナー等が、このお店の常連客だとオーナーは言う。

オーナーに話を伺ったところ、ラ・ロサへ来るお客様の中には、半日お喋りだけして帰って行く方も多いというのも納得できる。なぜならオーナーは、お客様から「ロサママ」と呼ばれ、誰からも慕われる愛想を持っている女性だからだ。

実はこのお店、言われてから気がついたのだが、左右で世界観が分かれているのだ。右半分はシルバーや黒・金の商品を飾っており、逆側はピンク・ブルーなどの淡い色の商品を飾っているのだとか。

「若い子の話を聞いている間に、レースや淡い色がだんだんと好きになっていって...気がついたら、昔から好きなシルバーや黒・金と一緒になってしまったの」とロサママは笑顔で言う。確かに店内には多くのアイテムが陳列しているのだが、左右で色分けされている上、すべてロサママの目を通して選んだ商品しか置いていないので、店内に統一感が感じられるのだ。

先に言っておきたいのだが、シルバーや黒・金というと、若い人には手が出せない値段を想像してしまう人もいるかもしれないが、ラ・ロサに置いてある商品は、数百円から購入できるものも多い。

さらに、上述したキーワードの商品が置いてあるデパートやお店は幾つかあるのだが、問屋・メーカー・業者が、ラ・ロサにしか卸さない商品を持ってくるので、ラ・ロサでしか取り扱ってない商品も多いとの事。
それを求めにやってくる常連さんも多い上、ロサママは家具でも洋服でも雑貨でも、リクエストを受けた商品は必ず探すという営業スタイルを持っているのだ。

そんな魅力的なロサママから素敵な言葉をいただいた。

「インテリアコーディネートの相談も、リクエストも世間話でも、何でもいいから話に来てくれると嬉しいです。とにかく、好きな人には一日いても飽きないアイテムばかり取り揃えていきたいので、興味のある方は是非いらして下さいね。もちろん、お店を見るだけでも構いませんよ。」と愛想のある笑顔で語ってくれた。

普段は踏み入れたことの無い場所ではあったが、ロサママとお店の魅力は、来た人を笑顔にさせてくれるように感じた。中野ブロードウェイの2階にあるこの世界は、誰かに伝えるべき場所なのではないかと思った。

La Rosa ラ・ロサ
http://www.rococo-larosa.com/
住所:東京都中野区中野5-52-15 ブロードウエイ2F
営業時間:12:00-19:00
定休日:水曜日

文・取材 / 矢嶌船峰

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